2mmのズレ

骨がずれて痛みが出る。とても単純でよく考えたら物理的に当たり前の事ですが現在整形外科等ではそういった骨のズレやバランスの崩れを指摘してくれる先生は大変少ないと思います。現に私も歩けないほどの仙骨のズレをレントゲン、CT、MRIで観察されながら気がついた先生は整形外科の先生ではなくDC(ドクターオブカイロプラクティック)でした。世の中には柔軟な考えを持ちあらゆる可能性から依頼者の快方への道を考えてくれる先生とビジネスとして患者を扱う先生とがいます。もちろん額に「私は金目的です」とは書いていませんが処方される薬や治療方法で大体見当がつきます。

現代医学の中でもいろいろな可能性からアプローチする自然療法があります、カイロプラクティック、オステオパシー、ホメオパシー、整体、指圧、針、ヒーリング、アロマテラピー、などなど書ききれません。これは依頼者がどんな方法を好むかで合う合わないが出てくるのでいろいろな療法が生まれたのだと思っています。もちろんそれぞれの治療家からしたら私の手技はすべての人に対応でき合わない事等ないという方もいますが私はそうは思いません。もちろん自分の学んできたカイロプラクティックに誇りを持っています。しかし、人により急激な変化それがあくまで快方への反応だったとしても辛く感じる事があります、それは前に述べた好転反応だったりします。そんな急激な身体の反応が受け入れられない方だっています。それぞれの自然療法はすべて根本は依頼者の自然治癒力を利用して導くまでです。そのためアプローチの方法は違えど向かう方向は一緒です。そんな中カイロプラクティックの哲学に准ずる骨のズレにちょっと耳を傾けて頂きたいと思います。

 

文頭で述べました「骨がずれて痛みがでる」これは多くの方が自分の身体の不調の際一度くらいは疑った事もあるのではないでしょうか?骨がずれるこれは人間の身体にとって至って自然の事です。ズレない身体を持つ人など存在しないでしょう。もともと四足歩行であった先祖が進化の過程で二足歩行へと進化し、現在の人間のかたちに成っています。人の骨格には過去の四足歩行時代の面影を残す後も見られますからなんとも神秘的な人間の進化に気がつきます。そして痛みや病気になる一定のボーダーラインそれは・・・?

骨格のズレ」精密につくられた構造の中である一定のズレを越えた瞬間から神経を圧迫します。カイロプラクティックではメジャー・サブラクセーションといいます。要するに絵に描いたようにきれいな骨格の持ち主はなかなかいませんが、依頼者それぞれの身体のバランスの中で神経圧迫を作る骨のズレ、これこそが病気の原因、痛みの根本「メジャー・サブラクセーション」と考えます。そしてそのズレこそが「2ミリの変位基準を超えた状態」なのです。よって普段から1.9ミリ付近のズレを身体のどこかに持つ人は環境の変化や季節の変わり目、気圧の変化でズレが2.0ミリを超え症状が出てきます。またカイロプラクティックで一回施術を受けてすぐに痛みは消えるが、一日たつと元に戻ると言うのも同じです。カイロプラクティックのアジャストメントで一回に出来る矯正は約0.2ミリ程度です。2.1ミリのズレを0.2ミリ戻してあげれば1.9ミリになり痛みは消えます。しかし1.9ミリから2.0ミリまでなんぞ場合によっては次の日の朝までに戻ってしまう事もあります。最初はいたちごっこで良くなったり戻ったりと繰り返すかもしれませんが、それはすでに改善の方向に向かっている証、どうか身体のバランスがとれ、自らの力である程度カバーできるようになるまで続けてみてください。その後のバランス調整は月に一回程度で済む様になります。

健康管理で大切なのは痛みが消えたから治ったと言う事ではなく身体のバランスが自らの力で保てるようになってこそ改善したと言う事なんです。


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