睡眠は、目が覚めて活動している間の疲労を取り去り、身体を正常に保つ矯正作用と共に、心の疲れをも癒す大切なものであるのです。これを現代人は無視している場合が多いです。
もちろん、そうしなければならない、やっていけない環境にあることは分かりますが、改善しようとする努力をやらな過ぎることに問題があるのです。その結果、ほとんどといっていも良いほどの人々が慢性的な睡眠不足に悩まされているのです。
さらに悪い事に、現代社会にはストレスが渦巻いています。精神的な疲れは眠りを妨げ、それがまた心に疲労をもたらし、ストレスに追い討ちをかけ、ますます眠れなくしています。この悪循環からなんとしても抜け出さなければならないのです!
現代では大人ばかりか子供までもが一人前の?の睡眠不足になっており、朝から頻繁にあくびがでるわ、頭がボンヤリするわ、なかなか床を離れる事が出来ないといった子供でいっぱいです。それが基で大切な朝食を摂らないものですから、身体自体がおかしくなってくるのです。これで勉強に差し障りが出るのも当然です。
学校のカリキュラムを変更して、一時限目には頭を使わないですむ科目や眠くならない教科をもってきたところもあるとききます。
こんな環境を放置してはだめだ!!
こうすれば、良い睡眠を得られる・・・
現代の日本人くらい睡眠のとり方が下手な人間はいない。まるで工夫がないのです。睡眠に重要なのは、何時間寝たというような「量」でなく、いかに「質」の良い眠りが得られたかと言う点なのです。
おそらく睡眠ほど量より質が重要なものは無いでしょう!そして、良い睡眠は、それを得るための環境や条件の善し悪しに左右されるのです。
良い寝具を選ばなければ安眠はできない・・・
「低反発枕」これがいがいと問題を作っている事があります。当院の利用者で肩こりや頭痛、首痛のある方に私は毎回枕はどんなものを使っているかと聞くと大多数の方が低反発枕を使っていると答えます。ものは試し合わなかったらやめればいいのでと、私の勧める簡単な枕を使って欲しいと伝えるとほとんどの方が症状に改善が見られたとおっしゃいます。これはおそらく日本人の骨格の違いによる不向きだと考ええいます。日本人は頭蓋骨の形が横長で前後方向にはスリムなつくりをしています。要するに後頭部が欧米人に比べ凹凸が少ないのです。これは頭にかかる重心の違いが有ると言う事です。
後頭部が大きく重い欧米人の重心は後頭部に寄って行きます。そのため低反発枕を利用しても重心は頭の高い位置にに寄り、首はそのバランスを保つように前湾しながら脱力出来ます。
それに比べ日本人は後頭部が平らで枕に頭をのせると肩から首にかけての重心になりやすい。そのため前湾していなければならない首のラインが崩れやすいのです。
その事から、低反発枕や大きな綿枕等で寝ていると首や肩が下を向いているときと同じような姿勢となり頚椎の前湾がどんどん失われていきます。
人間の身体は頚椎で前湾、胸椎で後湾、腰椎で前湾をしてこそ、正しく椎骨と椎間板が均一に圧力がかかり神経や筋バランスを整えます。寝ているときの姿勢は一日の約三分の一にもあたりとても大切な時間です。この時間に悪い姿勢で寝ているとどうしてもバランスを崩しやすくなってしまいます。
正しい姿勢で寝ると良く眠れる・・・
そして今日から簡単に試せる枕の作り方を紹介します。
用意するものは二つ
・バスタオル
・髪をしばるゴムなど
※製作時間30秒
1、バスタオルを適当な大きさに丸めます。(この大きさはご自身の頚椎の前湾や後頭部の大きさに異なりますので何回か試して適度に頚椎がストレッチされる大きさを探してください。)
2、そのバスタオルを3ヶ所くらいゴムでしばる。
以上
使い方は写真のように首の真ん中にタオルの中心が来るようにして使います。
最初慣れるまでは首に圧迫感や、頭に血が上るような感覚が出ると思いますので、寝る前の30分程度に行なうストレッチとして徐々に慣らしていってください。
こうして首に前湾を持たせながらリラックスする事で首周りの筋肉や靭帯が緩み、骨と骨の間に栄養がまわるようになります。最初は翌日に筋肉痛が出たりしますのでくれぐれも無理なサイズ、長い時間は行なわないようにしてください。慣れてくると一晩中この枕でないとリラックスして寝れないほどになることもあります。
※注意
既に首に強い痛みがある方は、医師などのご相談の上お試しください。
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