レジスタンストレーニングと健康

プラシーボ効果というのは皆さんご存知だと思います。

偽薬でも、それを薬だと思い込む事で実際に何らかの改善が見られることを言います。

病は気からともいうように、人の心のパワーは思っている以上に強いものです。

偽薬でも改善が見られるなら、それが実際に効果のあるものならば、その効果は思い込みの力で相乗効果になるのでは、と私は思うのです。

例えば、ただ単に何となく身体に良いから野菜を食べるのと、その野菜にどういった栄養素があり、どういった効果が期待できるか

を理解して摂取するのとでは身体に作用する力は変わってくるのでは無いかと思います。

そういった意味でも、物事の効果、価値を理解することは有益なことだと僕は信じています。

今回は、レジスタンストレーニング(筋トレ)の効果に対する全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)の見解を紹介します。

  • レジスタンストレーニングは、以下に挙げた心臓血管系疾患に関する危険因子を軽減させ、心臓血管系能力を向上させる可能性がある

  ・高血圧患者の安静時血圧を低下させる
  ・標準的な運動中の心拍数、血圧、およびRate pressure product(RPP)を減少させる
  ・血中脂質プロフイールの適度な改善
  ・糖尿病患者の耐糖能の改善およびヘモグロビンA1cの減少

  • レジスタンストレーニングは、除脂肪体重の維持、もしくは増加と、それに伴う相対的な体脂肪率の減少を促し、身体組成を改善させる可能性がある
  • レジスタンストレーニングは、骨密度の増加を促し、加齢による骨密度の低下を軽減するため、骨粗鬆症の発症遅延、または防止が期待できる
  • レジスタンストレーニングは、心身症とうつ病の防止につながる可能性がある. また、自己効力感と精神的な健康に対する効果も期待できる
  • レジスタンストレーニングは、スポーツや身体活動による傷害発生の危険性を軽減することができる. 適切な監督の下で行う限り、レジスタンストレーニングは本質的に傷害の危険性が低く、安全な身体活動である
  • レジスタンストレーニングは、筋力と筋持久力を高めることができる. それによって日常生活での活動を行う能力が向上し、筋骨格系、心臓血管系、および代謝系への負担が減少する

このように、QOL(Quality Of Life)を高める上で、トレーニングは誰にとっても重要な存在であることが分かると思います。

トレーニングを既に続けられている方は、その効果を知ることで更なるモチベーションになればと思います。

トレーニングのやり方が分からない、何をすればいいのか、自分にも出来るのか、という方はいつでもご相談ください。